朝夕の冷え込みに秋の深まりを感じます。
気温が低くなり、骨盤が締まってくると
繊細な感受性が高まってきます。
美しい自然の中に身をおいたり、
本や映画の世界にどっぷり浸かったり、
芸術に親しんだり、と自分の感受性を磨くのには
最適な季節です。
そして秋といえば何といっても
”食欲の秋!”ですよね。
でも骨盤が締まってくるこの時期、
本来はたくさん食べたくならないのが
身体の自然な反応なのだそうです。
”食欲の秋”とばかりに、
たくさん食べたくなるのは、
冷えによって泌尿器に負担がかかり、
そのことから起こる胃酸過多を
緩和しようとする働きのためなんだとか。
むしろ秋の食べ物は、
木の実に象徴されるように
栄養価が高いものが多く、
少しの量でも身体は充分に満ちていきます。
そして本当に身体が望むものを食べたときには、
おなかが「満ちる」感じがしてくるものです。
そうは言っても、美味しい物がたくさんあるこの季節、
どうしても食べ過ぎてしまいますよね・・・
そこで、「食べ過ぎないための体操」をご紹介します!
この体操は、冷えによって
ねじれ気味になった身体を整える効果もあります。
背骨もまっすぐギューッと伸ばすようにすると
骨盤が締まり、おなかのスペースが
左右平らかに広がりだすのが
なんとも気持ちいいですよ。
①正座になります。
この姿勢のまま仰向けになります。
②仰向けになるとき、首や頭に余分な緊張をかけないよう、
丁寧に肩肘ずつ床についていきます。
仰向けになるときに、おなかや腰周りの緊張を
できるだけ抜きましょう。
③指を組んで、手のひらを上に向けながら
肘をまっすぐに伸ばし、
息を吐きながら伸びをしましょう。
さらに膝を内側に寄せ合おうとすると、
上にも下にも身体の真ん中の背筋が
まっすぐに伸びている感覚が楽しめます。
④息を吐ききったら、脱力します。
このときに新鮮な空気が
すっとおなかに入ってきますよ。
つい食べ過ぎてしまうという人は、
この体操を、食事の前にやってみることをおすすめします。
それから、つい食べ過ぎてしまった!!という時も、
もちろんやってみて下さい。
秋以降の寒さでだんだんとねじれてきた身体を
整えるためにも有効です。
そして、体操をして素直になった自分のおなかに
今いちばん食べたいものをたずねてみてください。
飽食の時代にあって、
自分の身体の本当の声に耳を傾けることは
最もぜいたくでむずかしいことになっています。
感受性が繊細になる秋は、
本当に食べたいものと出会うのにも
適した季節だと思います。
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